メジャー通算1312安打、88本塁打を誇るG.パーラに“頂点”奪回請負人の期待がかけられている。
「日本に来るのは簡単な決断ではありませんでした。第2のチャンスをいただいたと思っています」
アメリカでは登場曲の童謡『ベイビー・シャーク』に合わせてスタンドのファンが踊る両手を上下に叩く“サメダンス”で話題となった人気者。「球場のファンが喜んでくれるなら、引き続きやりたい」と早速、入団会見で
原辰徳監督やほかの新外国人を巻き込んでサメダンスを踊って紹介した。
ベネズエラ出身の中距離砲は、昨季は2球団合算で119試合に出場し、打率.234、9本塁打、48打点でナショナルズのワールドシリーズ制覇に貢献。外野のほか一塁も守れ、2011、13年と2度、ゴールドグラブ賞を獲得した守備力も兼ね備える。
謙虚さも魅力だ。春季キャンプでは実戦デビュー前、「質問されれば『いつでも行けます』と答えるつもり。自分から『この日がいいです』とか言うような選手ではない。監督に聞かれたときにベストな状態にしておく」とコメント。連日午前7時半に宿舎を出発するアーリーワークに参加し、「五番・右翼」で起用する構想を描いている原監督は「貪欲でリスペクトがある」とほめたたえた。
対外試合でもコンパクトなスイングで来日初安打、初打点も記録済み。グラウンドでのパフォーマンスにますます注目が集まるが、シーズンインを前に“つかみはOK”だ。
写真=小山真司