パワーアップを遂げた西川龍馬が春季キャンプで頼もしい姿を見せている。2月15日、今季対外試合2戦目の
阪神との練習試合(宜野座)では三番・中堅でスタメン出場し、3回に横山の高め直球をとらえ、右翼席へ運ぶ一発をかました。翌日16日の
中日との練習試合(北谷)では三番・左翼で出場。初回二死走者なしから山本の直球を豪快に振り抜き、推定飛距離140メートル弾で右翼ネット上段を揺らした。
2試合連発にも「まだお試し期間」と満足することはない。「結果を出さないと。外野手は良い選手がいっぱいいますし、周りの外野手も結果が出ているので、自分も『負けんぞ』という気持ちでやっています」。昨季は外野手としてレギュラーを勝ち取り、138試合に出場。打率.297、16本塁打、64打点を記録した。
肉体改造が功を奏した。レベルアップを求め、オフには
日本ハム・近藤らと鹿児島・徳之島で自主トレを敢行。近藤の母の手料理による徹底された栄養管理に支えられたこともあり、昨季から5キロ増の78キロまで増量に成功した。西川は「体重が増えて、ちょっとは打球が強くなったと思います」と手応えを口にする。朝山一軍打撃コーチは「体が大きくなった分、もともと高いミート力がある中に、力が加わった」と目を細める。
「これからもしっかり打つ方でアピールして、開幕一軍でレギュラーとして出られるように頑張りたい」。新生西川が今季も猛威を振るいそうだ。
写真=BBM