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ロッテ・藤原恭大 飛躍に向けて確かな手応え/2年目の成長

 

開幕一軍を狙う藤原


 課題だった打撃技術の向上に、確かな手応えを感じている。藤原恭大は2月の練習試合で、コンスタントに安打を積み重ねた。一番打者として誰よりも多く打席に立ち「追い込まれてからのアプローチが良くなった。昨年に比べて、打ち損じも減ってきた」と経験を成長につなげている。

 2月8日に行われた台湾・楽天モンキーズとの練習試合では、9回の最終打席に右翼へ特大の3ランを放った。体を目いっぱいに使った豪快なフォロースルー。打球は防球ネットの上段に直撃し「完璧な当たりだった。自分の形で打てた」と自画自賛した。

 今オフは打撃を根本から見直した。金属バットを使っていた高校時代はV字を描くようなスイング軌道で、1年目の昨季も同様の形で臨んだが「直球に力負けしてしまう」と痛感。今季はややアッパー気味の振りを意識している。実戦で結果が出始め、「このフォームで固めていきたい」と語る。

 昨季はオープン戦でアピールを続け、ZOZOマリンでの楽天との開幕戦に「一番・中堅」で先発出場を果たした。しかし、6試合で打率.105とプロの壁にぶち当たった。夏場に左肩を痛めたこともあって4月7日に出場選手登録を外れてからは、最後まで一軍に呼ばれることはなかった。

 今季はソフトバンクから福田秀平がFAで加入するなど、外野手の競争が激しいが「一軍で試合に出るという気持ちで行きたい」と言い切る。2年連続の開幕スタメンへ、堂々と勝負を挑む覚悟だ。

写真=BBM
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