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DeNA・上茶谷大河 先発右腕の柱として期待/2年目の成長

 

オープン戦では制球に苦しみ、失点する場面も見られた。本来のペースを取り戻し開幕を迎えたい


 期待ではなく、計算される存在になってきた。「出力を上げられない時期があった」と上茶谷大河が振り返ったのがプロ1年目の昨季。開幕から先発ローテーションに入り、25試合で7勝6敗、防御率3.96と奮闘した。初完投、初完封もクリアし、ドラフト1位の即戦力としては一定の成果。そこに慢心はなく「夏場にバテが来たり、いろいろなことを経験させていただいた」と冷静に自己分析もした。

 7月30日のヤクルト戦(横浜)で球団の新人史上初となる6連勝を飾るなど、7月までに6勝をマーク。踏ん張りどころの8月に苦しみ、4試合で1敗、防御率8.38と厳しさを知ることになった。

「年間通して100%に近いパフォーマンスを出す」とオフは沖縄・宮古島で山崎康晃の自主トレに同行した。絶対的守護神に学んだのは「メリハリ」。「僕は投げ込みたいタイプですけど、無理する必要はない。(山崎)ヤスさんにはメリハリがある」と調整法を参考に宜野湾キャンプへ入った。

 ラミレス監督が見込んでいるのは先発の軸としての働き。2月13日の中日戦(北谷)で2回途中を6失点で降板したが、6日後に臨んだロッテ戦(宜野湾)では4回1失点と即修正した。エースの今永昇太が中心となる先発陣では、左ヒジ手術による東克樹の長期離脱が決定。今季中の復帰は極めて厳しく、2年目右腕が背負うものは小さくない。三浦大輔(現二軍監督)が引退後、適任不在だった「右の柱」にも名乗りを上げる。

写真=井田新輔
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