キャンプ終盤から一軍でアピールを続ける巨人の湯浅大
結果を残して食らいついている。172センチの小兵・湯浅大が春季キャンプ、オープン戦の随所でアピールした。
「与えられたチャンスでしっかり結果を出していきたい」と力強く意気込む湯浅は、俊足と内野守備を武器に健大高崎高(群馬)から2018年にドラフト8位で入団。今季3年目を迎える2000年生まれの“ニューフェイス”だ。1月には幼少時からあこがれの存在だったという
坂本勇人との合同自主トレで学び、早速、成長した姿を見せている。
春季キャンプ途中から一軍キャンプに合流すると、オープン戦では14打数7安打の打率.500(3月11日終了時点)と少ない打席機会の中で結果を残している。首脳陣に強烈なインパクトを与えたのは2月22日、
日本ハムとのオープン戦(名護)だ。8回一死二塁で代打起用され、
浦野博司から左越え2ランを放り込んだ。続く23日の
楽天戦(那覇)では「九番・三塁」でスタメン起用され、2安打で起用に応えるなど、「今までは緊張のほうが大きかったけど、今は楽しんでいる気持ちが大きい」と早くも一軍の水に慣れ、逆に勢いに乗る。この若武者に、原監督も「見ていてドキドキする、ワクワクするプレースタイル」とたたえた。外野の守備にも就くなど出場機会の幅を広げており、春季キャンプ後も一軍でアピールを続けている。
昨季終了後に「打撃が課題。絶対に一軍に上がって、チャンスをモノにしたい。勝負の年にしたい」と語っていた言葉どおりの猛アピール。3月20日の開幕は延期となってしまったが、初の開幕一軍、そしてデビューも見えてきた。
写真=BBM