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阪神・井上広大 甲子園でビッグアーチを/一軍も見えてきた

 

二軍の試合でスラッガーぶりを発揮し始めている井上。今季中の一軍デビューの可能性も


 待望の若きスラッガーが誕生する気配に矢野監督も顔をほころばせる。「これから結果をどんどん出して一軍へのチャンスをつかむところまで来てくれたら頼もしいと思っている」。

 指揮官の視線の先にいるのはファームで指導を受ける高卒新人外野手の井上広大だ。

「自分の持ち味はホームランです。球界を代表し、日本を代表する四番打者になりたいです」

 2月15日の四国銀行戦(安芸)でプロ初打席初本塁打を放つと、23日の西武二軍戦(東部)でもバットを折られながらフェンス越えをみせた。

 履正社高3年夏の星稜高との決勝で、奥川(ヤクルト)からバックスクリーンに打ち込んだパワーをいきなり裏付けた形だ。

 プロ入り前の昨年11月には駅で人を避けるため階段を踏み外したという理由で、右足首ネンザのアクシデントに見舞われたがが、すっかり回復した。

 西武二軍とのゲームでは、同じ大阪府出身で激励を受けた中村の目の前で本塁打を放ってみせたのだ。

 球界を代表する長距離打者を前に井上は「体つきも違いますし、テレビで見るよりオーラを感じました」と刺激を受けた。

 阪神ファームを率いる平田監督も「当てにいくような打撃の教えはしない」と大打者に育てる方針を示している。

 井上も「強い気持ちで臨みたいです」と一軍デビューで、甲子園でビッグアーチを描く夢を見ている。
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