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阪神・高山俊 開幕からのスパークを狙う/2020開幕への思い

 

今季打撃の内容がよく充実感を漂わせる高山。開幕スパークする予感が漂っている



 5年目の区切りを迎えた高山俊が開幕から一暴れするかもしれない。周囲の多くがそう思うほど、キャンプ、オープン戦を通じてバッティングの内容がよかったのだ。

「開幕してから結果を出すのは当たり前だと思っています。それまでに結果を出して、レギュラーとして試合に出場しないといけません」

 16年の新人王もプロ3年目の18年は45試合にとどまったが、昨季105試合(打率.269、5本塁打、29打点)に出場したことで自信を深めた。

 矢野監督が「新人王をとってから苦しいシーズンが続いて、何とかしなければという気持ちが伝わってくる」と精神的な成長を認めている。

 実際、グラウンド内での高山を見ていると、立ち振る舞いが非常に明るく落ち着いた様子がうかがえる。

「自分にプレッシャーをかけたい」という高山が、糸井、福留、サンズ、近本らとの熾烈(しれつ)な外野の定位置争いを勝ち抜くポイントは、サウスポー打ちにある。

 昨季の対右投手の打率.296に対して、対左投手は.172で、左腕が先発のときはスタメンを外れることが多かっただけに、克服すればレギュラー獲りが見えてくる。

「立場的にもギリギリだが、誰が見てもよくやったと言われるような1年にしたいと思っています」

 中堅クラスになった生え抜きの高山が、開幕延期後も好調を支持し、今季スパークする予感は十分にある。
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