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ヤクルト・奥川恭伸 進化を続ける未来のエース/飛び出せ!イチ推しルーキー

 

ノースロー調整中、キャップをボールに見立てて“スローイング”する奥川


 ゴールデンルーキーは、どんな成長を遂げるのか――。ドラ1右腕・奥川恭伸は、順調にプロの階段を上っている。すでにプロ入り後、数度ブルペンに入り、捕手が座った状態で変化球も投げた。さわやかな笑顔を見せる18歳は「ここまでは順調にきているので、この先も順調に進んでいけるようにやっていきたいです」と前を向く。

 石川・星稜高ではエースとして、昨夏の甲子園で準優勝。瞬く間にその名は全国に広まった。昨秋のドラフト会議では、3球団の競合の末、高津臣吾監督がクジを引き当てヤクルトへ入団。新入団発表の場ではあこがれの投手にメジャー・リーグ、ヤンキースの田中将大を挙げ、「沢村賞を獲れるように」と目標を掲げた。

 だが、今年1月の新人合同自主トレーニング中に右ヒジに軽度の炎症が見つかり、ノースロー調整に。春季キャンプも二軍スタートとなった。それでも、着実に回復し「ノースローのときはすごく長く感じたんですけど、その期間でしっかりトレーニングとかをできたので、投げられることにつながっている」と充実感を漂わせる。

 ブルペン投球を生で見守った高津監督も「バッターが嫌がる角度を持っているのかなと思う。下半身を使ったときは素晴らしい。バネがあるね。力もあるし、スピードもある」と絶賛。4月中旬以降に実戦登板する可能性もあり、今季中の一軍登板も見えてくる。

 実戦登板に向けて「(気持ちは)高まりますね。焦っているわけではなく、いけそうな感じはします。結果はどうなるか分からないですけど」と奥川。未来のエース候補は、日々進化を続ける。

写真=BBM
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