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西武・ギャレット 日本球界に適応! 高評価の中継ぎ右腕/牙を研ぐ助っ人たち

 

力強いストレートが武器のギャレット


 もしも予定どおり、3月20日に開幕していたら……。新外国人右腕・ギャレットの好調ぶりを見ると、思わずそう考えずにはいられない。

 188センチの長身から投げ込む155キロ超の直球が魅力の中継ぎ右腕。妻の出産のため、来日が2月5日と少々遅れたが、チーム合流から精力的に日本野球へのアジャストに努め、自身の状態も上げてきた。オープン戦の成績は、2試合、2回2/3に投げ、1安打、0四死球、3奪三振、無失点。練習試合として行われた3月20日、22日の日本ハム戦(メットライフ)でもそれぞれ1回ずつを投げ無安打、無失点とパーフェクトだった。

 首脳陣からの評判も上々だ。日本に来た外国人投手が困惑することが多い、セットポジションやクイックにもつまずきは見られず、さらにこれまでの経歴から懸念されていた四球率の高さも、「今のところ出ていない。開幕が延びてさらにいろいろチャレンジするなど、向上心も持っていて頼もしい」と豊田清投手コーチはうなずく。

 ギャレットに日本野球へ適応するための心構えを尋ねると、「何かのサイズやマウンドからの距離が変わるわけではないので、問題はないと思っている」と気にしていない。逆に、「日本のボールのほうがしっとりとしていて、すごく手になじんで投げやすい」と大歓迎だ。練習試合では157キロを計測した直球が最大の武器だが、一方でカットボール、ツーシーム、ナックルカーブ、フォークなど、多彩な変化球にも自信を持つ。

「技術などの細かいところではなく、打者一人ひとりと真っ向勝負し、アウトにする投球を満員のファンの前で見せるのが待ち遠しい」。平良海馬平井克典増田達至らと築く盤石の勝利の方程式が今から非常に楽しみだ。

写真=BBM
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