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ヤクルト・イノーア 開幕先発ローテ入りへ虎視眈々/牙を研ぐ助っ人たち

 

ヒゲがトレードマークだ


 異国の地で、どんな投球を見せるのか。ドミニカ共和国出身の新助っ人、イノーア(前オリオールズ)は順調な調整を送っている。昨年末に入団が決まった際には「人生の新たな経験として日本でプレーすること、そしてチームの勝利に貢献することを楽しみにしている」とコメントした右腕。沖縄・浦添キャンプから開幕先発ローテーション入りへのアピールを続けている。

 チームのウイークポイントを埋められるか。イノーアは昨季、メジャーで13試合に先発するなど36試合に登板して、1勝10敗、防御率5.61。マイナーでは通算66勝39敗と好成績を残している。昨季のチーム防御率4.78は、12球団最下位。浮上には投手陣の立て直しが必要なだけに、実績もある右腕への期待は大きい。

「球数を少なく、長いイニングを投げて勝利に貢献したい」と意気込むように、打たせて取るタイプの先発型投手。だが、春季キャンプ中から150キロ以上を記録し、高津監督も「真っすぐに力はある」と評価したうえで、ローテーション入りについても「可能性はある。いいポジションにいると思います」と明かした。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、開幕は延期。不透明な状況が続くが、3月18日の二軍練習試合(対楽天、戸田)で5回8安打無失点と好投した後には「シーズンが始まる前に注意しないといけないところや、課題が見つかったことはいいこと」とプラスに捉える。たっぷりと蓄えたヒゲがトレードマークの“ヒゲ男”は、来たる日に向けて調整を進める。

写真=BBM
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