週刊ベースボールONLINE

オーロラビジョン

ロッテ・石崎剛 直球の力強さを取り戻しセットアッパーの座を狙う/今季はひと味違います!

 

かつての力強い直球を取り戻しつつある石崎


 昨季途中に阪神から移籍し、今季がロッテでの2年目のシーズンとなる。今年9月に30歳を迎える右腕にとって、プロ6年目の今季は勝負の一年だ。

 練習試合、オープン戦では150キロを超える直球を武器に存在感を示し「球の勢いが少しずつ戻ってきた。目の前の試合で結果を出し、いいポジションに入っていければ」と変わり身を見せている。

 昨年7月に高野圭佑との交換トレードで加入したが、2試合の登板で防御率9.00に終わり、中継ぎ陣の競争に割って入ることができず。自慢の直球にも威力がなく140キロ台後半を計測する程度だった。

 オフに背番号を「58」から阪神時代と同じ「30」に戻し「直球で勝負するスタイルは変えない。今まで以上に直球の力強さを求めてやっていく」と宣言。阪神時代の大先輩、藤川球児と自主トレをともにし、懸命に復活を目指してきた。

 プロ3年目の2017年は後半戦で活躍、26試合で防御率1.17の好成績を残した。サイドスロー気味のフォームから投じる剛速球は、ほかの投手がマネできない角度がある。井口資仁監督も「全身がバネのような選手で、すべてにおいてすごい能力を持っている。今年はセットアッパーとして期待している」と潜在能力の高さを絶賛する。

 近年は右ヒジ痛に悩まされてきたが「今は痛みもなく、素直に体が動いてくれている」と明かす。新型コロナウイルスの感染拡大で開幕の時期は不透明だが、そのアピールは間違いなく首脳陣に届いている。「球速は150キロ台中盤から後半を狙っていきたい。僕に求められているのはそういうところ」と言葉にも力強さが宿ってきた。

写真=BBM
オーロラビジョン

オーロラビジョン

週刊ベースボール各球団担当による、選手にまつわる読み物。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング