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西武・森脇亮介 内角に直球を投げ切って胴上げの輪の中へ/今季はひと味違います!

 

昨季、セガサミーからドラフト6位で入団。今季で2年目を迎える森脇


 今季、リーグ3連覇、CS突破、日本一を目指す中で辻発彦監督は一番の課題として昨季の失点数、防御率ともリーグ最悪だった「投手力のアップ」を挙げる。同時に、「昨年経験した若手がどのように成長するか」と、大いなる期待も寄せている。

 その思いに早速応えている一人が森脇亮介だ。1年目の昨季、社会人出身として即戦力の期待が懸かる中、29試合に登板、2勝1敗、防御率4.94の成績だったが、内容的に本人の納得いくものではなかった。初めて過ごすプロの世界で、「社会人までは振ったり、手を出してくれていたりしたボールを見逃されて苦くなってしまった部分もあった」と打者のレベルの高さを痛感し、「ボール1個分のコントロールを突き詰めなければいけない」と自主トレから取り組んできた。

 特に、昨年投げ切れないことも多かった「内角真っすぐ」を、左右に関係なく投げ込めるように徹底的に磨いた。また、春季キャンプでは、西口文也豊田清両投手コーチから体の使い方などを詳しく指導され、「リリースで力が入るようになった」。その成果が実戦でも表れ、オープン戦、練習試合あわせて4試合に登板し、1安打無失点1四球と充実の内容だった。

 本来の日程であれば、万全の状態で開幕を迎えられたはずが、やむを得ず延期。無念さは否めないが、昨季の同時期は「本当に状態が悪かった」と言うだけに、教訓をしっかりと生かせた結果だとプラスにとらえたいところだ。

 掲げる目標は「50試合登板」。昨季の優勝争いには戦力として加われなかっただけに、今季こそ開幕からシーズン通して貢献し、胴上げの輪の中で喜びを爆発させる。

写真=BBM
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