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広島・鈴木誠也外野手 「ニッポンの四番」が重責担う/四番打者は俺だ!

 


 広島の四番はこの男しかいない。鈴木誠也は昨季、出場140試合のうち108試合に四番を務め、打率.335、28本塁打、87打点を記録。首位打者と最高出塁率のタイトルを獲得した。佐々岡監督も新チームのスタート早々に「四番」を明言。生え抜きの大砲がチームの主軸として年々存在感を増している。

 チームだけでなく、日本の「四番」も任される。昨年11月に行われた「プレミア12」では侍ジャパンの四番として試合に出続け、世界一に大きく貢献。大会MVPを獲得した。新型コロナウイルス感染拡大の影響で東京五輪は来年へと延期となったが、2月の春季キャンプの視察に訪れた侍ジャパン稲葉監督は「プレミア12を見ていると鈴木誠也が当然四番に、というところで考えていきたい」と明言していた。

 チームの首脳陣も全幅の信頼を寄せている。朝山打撃コーチからは「三冠王」獲得指令が出た。同コーチは「誠也だからできること。それくらい高い意識を持ってやってほしい」と期待。佐々岡監督も「当然(三冠王も)狙える選手と思っていますし、チームのプラスになる。四番として引っ張ってもらいたい」。鈴木誠は「そこは目指していない。チームが優勝した結果、タイトルが付いてくればいい」と冷静だ。

 オフの期間は2016年から参加していたソフトバンク内川らとの合同自主トレを卒業し、堂林、野間らチームメートと自主トレを行った。「次は後輩、チームの仲間と一緒にやって、いい方向にいけたらなと思った」。チームの顔として、広島の背番号1が「四番」にどっしりと構えている。

写真=BBM
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