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西武・木村文紀 全試合出場で初の規定打席到達へ!/生え抜きの輝き

 

今季こそ、初の規定打席到達を誓う木村


 気がつけばプロ14年目を迎えた。2007年、高校生ドラフト1巡目でチームの本拠地・埼玉県にある埼玉栄高から入団した木村文紀。地元校出身として、ファンからもひとしおの声援を浴び続けてきた。

 とはいえ、そのプロ野球人生は決して順風満帆ではない。投手として入団も6シーズンで1勝4敗。球団からの打診で2012年9月、外野手への転向を決断した。抜群の身体能力と長打力に早期からのレギュラー奪取を期待されたが、なかなか定位置を確保できずにいた。

 だが、野手転向7年目の昨季、キャリア最高となる130試合出場、86安打、10本塁打、38打点、16盗塁の成績を残し、ついに正右翼手の座を射止めた。中堅で不動の地位を築いてきた秋山翔吾(レッズ)のメジャー移籍により、今季はこれまで以上に外野手全体の底上げが求められる。その中で主力として、特に攻守ともさらなる向上と安定感が求められる立場であることは誰よりも本人が一番自覚している。

 昨季は、打撃不振で6月に出場機会を減らした結果、規定打席に2打席届かなかった。今季は初の規定打席到達はもちろん、「全試合出場」を目標に掲げ、「打率、出塁率アップ」を自らに課す。また、今季は早々からグラウンド外でのチーム貢献も目立つ。新加入の松坂大輔森越祐人などに積極的に話しかけ、一刻も早くチームに溶け込むよう促した。こうした気配りは、木村の大きな長所と言えよう。

 栗山巧中村剛也の19年に続き、ライオンズ歴はチーム3番目を誇る。思い入れの強いチーム、仲間たちとともに、「日本シリーズの大舞台に出たい」。自己最高成績での3連覇、日本一貢献を胸に誓う。

写真=BBM
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