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ロッテ・益田直也 選手会長就任でリーダーの自覚/守護神は渡さない

 

FA権を行使せず残留を決めた益田。選手会長にも就任し、今季も千葉で躍動する


 今季の最終回のマウンドには、昨季に続いて益田直也が上がる。昨オフは初取得した国内フリーエージェント(FA)権を行使せず、チームと3年契約を結んだ。

 選手会長にも新たに就任し「しっかりとした成績を残して、ビールかけの音頭を取りたい」と優勝への熱い思いを口にする。

 ルーキーイヤーから救援陣を支えてきた。昨季は開幕から抑えを任され、4勝5敗27セーブで防御率2.15と堂々の成績。「きついときもあったけど、トータルで見たときに何とか持ちこたえられた。リリーフの経験が少ない投手もいた中で、一緒に乗り越えられた」と振り返る。

 昨年10月25日に30歳の誕生日を迎えた。自分でも「これからの3年間が、プロ野球選手としてパフォーマンスのピーク」と感じている。FA権を取得し、宣言するかどうか悩んだ末に「ロッテ以外のチームに行って、優勝するということを想像できなかった」と残留を決めた。

 今年2月13日、沖縄・石垣島キャンプの打ち上げで、手締めの音頭を取った。

「これから先、良いときも悪いときもあると思いますが、常に前を向いて、元気に明るく、みんなで頑張っていきましょう」

 この言葉に救援投手として生き抜いてきた矜持がにじみ出ていた。

 待ちに待ったプロ9年目の開幕は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、いまだ訪れていない。それでも「マイナスのことを考えがちだが、それでは仕方がない。ポジティブなこと、プラスなことを考えるようにしている」と決して下を向くことはない。

「行動でも言動でも、すべてでチームを引っ張っていかないといけない」と自覚するリーダーの背中に、チームの全員が頼りがいを感じている。

写真=BBM
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