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オリックス・ディクソン 進化を期して最終回のマウンドへ/守護神は渡さない

 

来日8年目迎える助っ人は、進化を期して今季に挑む


 最終回は任せろ。ディクソンが、今季もクローザーを務める方向で準備している。

「抑えのポジションは、自分から監督にやらせてほしいと言って、すぐにやらせてもらえるものではない。自分で信頼をつかんで、やっと与えられるポジション。そこを与えられたということはチームの責任を背負って投げないといけない。その責任を果たせるように、という自覚がある」と、今季への強い思いを明らかにした。
 
 西村徳文監督は昨年末から「抑えはディクソン。そこは来年のスタートもそうなると思う」と明言してきた。

 今季で8年目。昨季は来日7年目で、初めて救援を経験し、シーズン途中からクローザーを任され、登板37試合で2勝1敗18セーブの成績を残した。11月に行われたプレミア12でも、米国代表に初選出され、クローザーとして3セーブ。アメリカは大会4位で終える中で、リリーフ投手部門のベストナインを受賞した。

 プレミア12に出場した影響で、今オフの期間は短くなったが「たくさん旅行して、家族との時間を過ごしてきました。休息期間が変わっただけで、そのほかは変わりないです」と父親の顔ものぞかせる。新型コロナウイルスの影響で開幕延期となり、家族と離れる生活に。自宅では「料理の腕前は確実に上がったと思う。ただ、家族に3カ月以上も会えないのは寂しいです」と嘆いた。

 それでもシーズン開幕に向けて状態を整える。

「いつかシーズンが始まることを見据えて、しっかりと肉体的にも精神的にも維持していくことが大事だと思う。まだまだクローザーを始めたばかり。成長していけるように精進します」

 今季も、最終回のマウンドに君臨する。

写真=BBM
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