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中日・橋本侑樹 最大の武器は切れ味鋭いスライダー/注目の新戦力

 


 通常通り開幕していたら、間違いなく一軍デビューを果たしていただろう。ドラフト2位の橋本侑樹は3月のオープン戦と練習試合で6戦連続無失点。唯一2イニングを投げた14日のロッテ戦(ナゴヤドーム)では左打者から4三振を奪い、与田監督に「一番良かった。セットアッパーの可能性も秘めている」と言わしめた。

 大商大時代は主に先発を担い、リーグ戦で無安打無得点試合も達成した。昨年12月の入団会見で「どこでもやります」と宣言。首脳陣はそんな左腕に中継ぎの適性を見出していた。試合前練習では阿波野投手コーチがマンツーマンでクイックやけん制を指導。ブルペンでも二人三脚で最大の武器であるスライダーの制球を磨き、結果につなげた。

 新型コロナウイルスの感染拡大で開幕は延期された。1年目で経験する未曾有の事態。それでも橋本に暗さはない。「シーズンが例年通りに始まっていても初めてだし、こうなったのも初めて。これはこれでいい経験」と前向きに捉え、「初めて公式戦で投げたときに完璧な投球が見せられるように状態を上げていきたい」と意気込む。

 全体練習ができなかった期間はヨガマットやストレッチ用のポールを購入し、部屋で柔軟性アップに努めたほか、大野雄大の動画でクイックやけん制の技術も学んだ。通算407セーブを挙げ、2018年限りで引退した岩瀬仁紀さんの背番号「13」を引き継いだ。

 偉大な先輩も最初の5年間はセットアッパーで起用され、新人だった1999年には優勝に貢献した。「与えられたところでしっかり仕事をできれば」と橋本。6月2日のヤクルトとの練習試合(神宮)では10失点の大乱調。この試練を乗り越えて開幕一軍を目指す。

写真=BBM

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