高卒ドラ1左腕の宮城大弥。一軍を相手にポテンシャルの高さを示す好投を披露した
高卒ドラフト1位左腕が、着実に評価を上げている。宮城大弥が5月27日に京セラドームで行われた紅白戦のマウンドへ。7回から救援登板し、2回1安打無失点に抑えた。
3月20日のプロアマ交流戦で“プロ初登板”を果たしたが、プロ選手を相手に投げるのは、この日が初めて。「最初は緊張してどうなるか分からなかったですが、結果的に抑えられて良かったです」と胸をなで下ろした。
最速は148キロを計測。緩急を使った投球で、
中川圭太、モヤら一軍クラスの打者を打ち取った。ベンチから投球を見守った
西村徳文監督は「良いとは聞いていたがそのとおりの投球でした。高卒ルーキーにして、良いものを持っている。(将来が)楽しみですね」と絶賛した。
本拠地・京セラドームのマウンドに立つのは初めてで「とても投げやすい。足元の感覚もよかった。良いペースで投げることができました」と好感触だった。任された2イニングを無失点という結果にも「スライダーがボール球になることが多かったので、バッターが振ってくれるようなボールも投げたい」と冷静に分析。将来を嘱望される逸材が、プロ1年目の開幕が延期になる中でも着実に経験を積んでいる。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、外出は自粛中。寮内の「おうち時間」ではチームメートとコナミ社のテレビゲーム『プロ野球スピリッツ』をしている。
「みんな部屋は別なので、通信対戦などで遊んでいます」
自身も選手としてゲームに搭載されるが「まだ使っていないです。これから能力を上げてもらえるように、練習を頑張ります」。18歳ながら今季、一軍での登板機会も十分にある。現実世界で好投を披露し、来季はゲームの設定能力でもレベルアップした姿を見せつけたい。
写真=BBM