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日本ハム・大田泰示外野手 超攻撃型打線のキーマン!目指すはキャリアハイ/二番打者は任せろ!

 

開幕前の練習試合で好調を維持する大田。今季もその存在は打線に欠かせない


 この男が2020年シーズンも「強打の二番打者」を張る。二番は18年開幕直後から主戦場としてきた。日本における「つなぎ」を意識した役割の概念にとらわれず、持ち味の長打力を前面に押し出す打撃スタイルは一定の成果を上げてきた。昨季の20本塁打のうち、二番で放ったのは19本。相手先発投手に初回から大きなプレッシャーを与えられる存在であることは間違いない。

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で開幕が約3カ月遅れとなった。各選手が実戦から離れていた時期も長く、開幕までの準備期間は十分とは言えない。6月頭から始まった練習試合で久しぶりに試合で動き出した選手の体には想像以上の負荷がかかっていると思われる。

 大田自身も「四番を狙いたい」と目標を掲げてきたが、慣れていない役割に就くことで懸念されるのは故障。自然と体の出力が上がってしまい、予期せぬケガにつながる恐れもある。チームが勝つためには大田の力が不可欠であり、役割を熟知したニ番で練習試合もスタートさせた。

 当初開幕予定だった3月20日時点では、二番打者として渡邉も候補として挙がっていた。長打あり、小技もできる成長株は好調で、不調だった渡邉と入れ替わるように中軸として船出する可能性があった。ただ、6月3日のロッテとの練習試合(ZOZOマリン)で大田は待望の「今季初本塁打」をマーク。自主練習期間を経て、状態は上がってくるとみられる。また大田の強みは、打順が変わっても自分のスタイルを変えないところでもある。

 背番号5がチームの覇権奪回の使者となり、圧倒的な存在感を発揮してキャリアハイを目指す。

写真=BBM
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