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西武・與座海人 西武3連覇へのカギを握るアンダースロー/待ち焦がれた「6.19」

 

プロ初登板は6回3失点で勝利を挙げられなかった與座


 間違いなく、生涯忘れられないシーズンになる。6月21日の日本ハム戦(メットライフ)で待望の一軍初登板を果たした與座海人中田翔大田泰示にソロ本塁打を浴びるなど6回3失点で黒星を喫し、「甘くない世界だと実感した」と唇を噛んだ。しかし、辻発彦監督は「よく投げた。今後につながるというか、いけるかなという感じがした」と高評価を下した。

 2018年にドラフト5位で岐阜経大から入団するも、プロ入り前から負っていた右ヒジの故障のため、昨季までの2年間をほぼ治療とリハビリに費やした。1年目のシーズン終了後にトミー・ジョン手術を受け、昨季は育成選手に。その中で順調に回復し、9月12日のイースタン・DeNA戦で“公式戦デビュー”を果たし、11月6日に再び支配下登録となった。プロ入り後、初めて心身とも万全の状態で今季に挑んでいる。

 首脳陣からの期待は格別だ。昨秋キャンプで辻監督の目に留まると、今春キャンプもA班に帯同。着々と評価を上げ、6月7日、中日との練習試合でも4回4安打1失点と結果を残し、指揮官から「いきますよ」と開幕先発ローテーション入りを明言された。念願の一軍デビューに当確ランプが灯り、「投げられない時期が長かった分、今がすごく楽しい」と心躍らせたが、一方で「(開幕先発ローテ入りして)それで終わりではない。ここからどんどん結果を出していくのが野球選手の仕事。地道に、目の前の一人ひとりを抑えるとことを大事にやっていきたい」とふんどしを締め直した。

 飛躍のシーズンにするべく、最も肝となるのが制球力だ。アンダースローから繰り出す130キロ台の直球と変化球で打者を翻弄していくには、「しっかりとコースやキャッチャーが構えたところに投げ切れないといけない」。コントロールが生命線となる。

「今年に懸ける思いは強いですが、時折立ち止まって、見直して、自分自身を見失わずにやっていきたい」。3連覇へのカギを握ると言っても過言ではないアンダースローの、ブレークの可能性は十分だ。

写真=BBM

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