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DeNA・濱口遥大 プロ4年目、覚悟を秘め臨むシーズン/本領発揮のシーズンへ

 

開幕2カード目の中日戦に先発し今季初勝利を飾った濱口


 手応えが違った。濱口遥大に完全復活の気配だ。「走者を背負った場面でも、意図した球を投げられた」とうなずいたのは6月9日の練習試合(横浜)。セ王者の巨人を相手に、5回2失点で開幕へ備えた。最速は147キロ。宝刀チェンジアップにスライダー、カーブにも改良を加え、ラミレス監督をさらに安心させた。指揮官の構想は開幕投手の今永昇太と並ぶ2本柱。今季初登板となった23日の中日戦(横浜)では、8回1/3無失点の力投で幸先よく白星を手にした。

「例年以上に、1年間ローテーションを守る思いはあります。自覚を持って、チームの軸としてやらなければいけない」。DeNAが本拠地を置く地元の神奈川大からドラフト1位で2017年に入団。1年目からいきなり10勝を挙げた。球宴出場やCS、優秀選手賞に選ばれた日本シリーズでの快投。充実のルーキーイヤーから一転、ここ2年は厳しいシーズンを過ごしてきた。左肩の違和感などにも苦しみ、一昨年4勝、昨年も6勝。コンディションに不安はなく「25試合以上に先発して貯金をつくれるように」と目標設定した。

 新型コロナウイルスによる開幕延期、試合数減によって下方修正せざるを得ないが、自主練習期間中は「ミニキャンプのような感じで」とイメージを持って調整した。ランニングやウエートと練習量にメリハリをつけながら、自宅でも体幹を強化。昨年オフに米シアトルの施設「ドライブラインベースボール」を訪れたことで、知識や理論の引き出しも増えた。

 先発陣は東克樹が左ヒジの手術で長期離脱が決まり、上茶谷大河も右ヒジ痛によって開幕前のリタイア。背番号26が果たすべき役割は大きい。3月には結婚も発表し、心身充実。1998年以来の優勝へ、スタートから積極果敢に仕掛ける。

写真=榎本郁也
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