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阪神・木浪聖也 守りで信頼を得て打てる遊撃手へと成長する/本領発揮のシーズンへ

 

開幕後も安定した守備を続けている木浪。あとは打撃の調子を徐々に上げていくだけだ


 2年目の開幕は木浪聖也にとって「特別」なものだ。1年前も一番・遊撃で先発出場。今シーズンは定位置を確固たるものにするための大事な幕開けになった。

「内容より結果だと思うので、バッティングも、守備も、すべてにおいて1球、1球に集中してプレーするつもりです」

 昨シーズンは若さがもつ勢いでプレーできたが、今季はさらに安定感を求められる。北條らとのレギュラー争いはシーズン中も展開される。

 開幕までの実戦ではバットでパワーアップを見せつけた。昨季4本塁打はすべて中堅から右方向だったが、レフト方向にもスタンドインさせている。

「とにかく振ることを意識しています。そうすることで逆方向にも強い打球が飛んでいくと思っています」

 打てるショートストップに成長しつつあるが、ライバルを蹴落とすためにはまず守備力アップが欠かせないことは十分に理解しているつもりだ。

 木浪は「100パーセント信頼してもらうためには、守らないとレギュラーになれないですから」と打撃より守備練習に重点を置きながら取り組んできた。

 昨季は113試合出場で、チーム2位の15失策を犯した。木浪のショート固定は、懸案だったセンターライン強化につながる意味でも大きい。

 木浪は「とにかく結果を出さないとレギュラーを獲れない」とシーズンを通して競争を勝ち抜くつもりだ。

写真=BBM
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