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中日・京田陽太 下半身を鍛えて進化したバッティング/下位打線で光る

 


 開幕からの3カード、9試合を終え、3割4分3厘の高打率。その間の打順は8試合で七番(1試合六番)に入った。いわゆる下位打線で、京田が昨年までとは別人のような打撃を見せている。

 新型コロナウイルス感染拡大により開幕は遅れ、自主練習期間となった間、京田は自分自身を見つめ直したという。「いろいろなコーチに相談して、いろんなことに取り組めたのが良かった」。

 タイミングを意識し、打席での始動を早くした。6月2日に再開された練習試合から好結果を残し、「自分の殻を破ったというか。手応えはある」と口にしていた。その言葉は偽りではなかった。

 打撃コーチは京田の進化をどう見ているのか。村上打撃コーチは「去年の秋から下半身を鍛え、軸足を使って振り切れている」と頷く。

 これまでは上半身の力が大きく働いていた。本来は思い切りのいい力強いスイングが持ち味のはずなのに、俊足の左打者とあって反対方向に当てにいったりするシーンも目立った。

 京田と村上コーチは何度か話し合ったという。器用だからこそ、狙い球以外にもバットに当てることができる京田に対し、「(狙い球を)決めてから入れと。それでダメなら開き直るくらいで。アウトになっても引きずらず、切り替えればいい。自分のスイングをしろ」と声をかけているそうだ。実際、京田は迷いのなくなった鋭いスイングで、右方向へ強い打球をはじき返している。

 昨年までの主戦場、二番だとつなぎの役目が多く求められる。今は七番でポイントゲッターとなったり、チャンスメークする役割を担っている。振り返れば、2017年の新人王。秘めたる高い打撃能力をようやく発揮しつつある。

写真=BBM

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