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オリックス・後藤駿太 目をぎらつかせるプロ10年目/下位打線で光る

 

今季、開幕スタメンを果たした後藤駿太が、目をぎらつかせてプロ10年目を過ごしている


 プロ10年目の誓いを実行する。後藤駿太はシーズン開幕前に「たくさん打席に立って、すべて(の部門)でキャリアハイを狙いたい」と意気込んでいた。

 チームの外野手は左翼に主軸の吉田正尚を固定。右翼には新助っ人・ジョーンズを起用しており、中堅手には広い守備範囲が求められる。俊足を生かした広い守備範囲と、強肩を武器にする後藤は、今季をチャンスととらえて準備を続けてきた。

 ただ、俊足が魅力とはいえ、これまで2ケタ盗塁をマークしたシーズンはない。「走ってもアウトになることが多かった。スタートの思い切りが足りなかったり、上体が浮いたりするので修正している」と走塁に重点を置いて練習に取り組んできた。それだけに「手応えはつかんでいますよ」と充実の表情を浮かべる。

 西村徳文監督も「(打撃)練習でも状態がすごくいい。守備には定評がある。もう10年? ラストチャンスという意気込みでやってほしいですね」と期待を寄せている。

 今シーズン中にもFA権を取得する可能性もある。ただ、昨オフの契約更改時には500万円増の2800万円でサインし「(FA権には)まったくイメージが沸かない。9年間お世話になったので、できればオリックスでやることを目標としたい」と、目をぎらつかせていた。

 昨季は91試合に出場したが、途中出場が多かった。「規定打席には絶対に立ちたい。キャリアハイ(の成績)を出したい。10年目になるので、レギュラーをつかみたいんです」と、日々気合を入れている。

 何度もつかみかけたレギュラーの座。10年目を迎える後藤が定位置確保を期す。

写真=BBM
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