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オリックス・吉田正尚 “オリ姫”に力をもらって/スタートダッシュに成功

 

チーム唯一の打率3割超。今季も吉田正尚オリックス打線をけん引する


 頼もしい背番号34がチームを引っ張る。吉田正尚のバットが止まらない。開幕直後は一時、打率1割台まで低迷したが、7月7日の日本ハム戦(京セラドーム)で4打数4安打の固め打ち。7月に入ってからは同日時点で23打数13安打の打率.565、4本塁打と異次元の活躍を見せた。それでも「(調子は)いいときはいい、悪いときは悪いので。一喜一憂せずにやっています」と慢心はない。

 おめでたい報告もした。7日の試合後には「私ごとでありますが本日7月7日、七夕の日に第1子の女の子が誕生しました。七夕ということで『オリ姫』が力をくれたんだと思っています」と球団を通じて発表。父親となり、新たな気持ちで打席に向かっている。

 吉田正に呼応するように、打線がかみ合ってきた。チームは7日にロドリゲス、吉田正が本塁打を放ち、11年ぶりとなる10試合連続アーチを記録。昨季はリーグ5位の102本塁打だったが、今季は27試合目(19日時点)で24本塁打を記録。主砲の吉田正に加え、メジャー通算282本塁打を誇るジョーンズの加入、同じく新助っ人・ロドリゲスの爆発力、さらにはT―岡田の復活が効いている。

 西村徳文監督は「ヒットの延長でホームランが出ている。効率の良いところで打ってくれれば、ヒットであろうがホームランであろうが良いと思う。1人で1点が入るので大きい」と打線を褒めている。

 昨季までは吉田正へのマークが厳しく、試合のターニングポイントでは、勝負を避けられる場面も目立った。ただ、今季は三番・吉田正の後ろにジョーンズ、T―岡田、ロドリゲスと好打者を並べており、吉田正と勝負せざるを得ない。

「甘い球を1球で仕留められるように」

 好球必打で吉田正が数字を重ねていく。

写真=BBM
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