開幕2戦目から、早くもその名前がオーダーから消えることになった。
福田秀平は、開幕前の6月16日に行われた
巨人との練習試合(東京ドーム)で、
藤岡貴裕から右肩甲骨に死球を受けた。昨季まで所属した
ソフトバンクとの19日の開幕戦には「一番・中堅」で強行出場したものの、翌20日に右肩甲骨の亀裂骨折と判明。新天地でのシーズン開幕早々、リハビリ調整を余儀なくされた。
3月のオープン戦、開幕延期に伴う6月の練習試合では、これでもかと打ちまくった。「コンディションは少しずつ上がってきている。6月19日の開幕に向けて、しっかり調整できればいい」と意気込んでいたが、3日前に予期せぬアクシデントに見舞われた。
類いまれな身体能力を誇り、全力プレーを信条とするからこそ、故障が絶えない。1月の自主トレーニング公開時には「グラウンドでケガするのはしょうがないと思っている。それ以外の部分でしっかり準備していきたい」と話していた。
チームは8連勝を飾るなど開幕ダッシュに成功した中で、二、三番打者が固定できない状況が続いた。まさに福田秀の活躍が期待されたポジションで、穴の大きさを痛感させられる事態となった。
だが、7月14日にファームで実戦復帰を果たすと、23日に一軍昇格し、同日の西武戦(メットライフ)に一番・中堅で即スタメン起用された。思い切りのいい打撃に加え、守備や走塁も一級品。一軍の舞台に戻ってきた背番号7が優勝を狙うチームの起爆剤となる。
写真=BBM