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巨人・大江竜聖投手 サイドスロー転向で飛躍の予感/中継ぎ投手の戦い

 

8月13日時点で10試合に登板し、防御率0.73の安定感を見せる巨人大江竜聖


 変身を遂げた。大江竜聖が4月のサイドスロー転向を機に、飛躍の予感を漂わせている。

 二松学舎大付高から2017年にドラフト6位で入団し、昨季まで3年間で一軍登板は8試合。1年目から二軍の先発ローテーションで活躍しながらも、伸び悩んだ。昨季終了後には「150キロを目指して、その中でキレを今のままいけたら」と、140キロ台中盤からの球速アップを目指した時期もあったが、個人調整期間の今年4月にオーバースローからサイドスローに転向。一塁側にインステップしてストレートに角度をつけ、新たな投球スタイルでペナントレースに臨んだ。

 7月24日に今季初めて出場選手登録されると、ここからフル回転。昇格から8日間で6試合目の登板となった7月31日の広島戦(東京ドーム)では、先発の畠世周が頭部死球を投じて5回途中に退場。大江は3番手として1点リードの6回を無安打無失点。7回以降もほかの救援陣が追加点を許さず、大江にうれしいプロ初勝利がついた。

 試合後は、中川皓太大竹寛らとブルペン5人衆でヒーローインタビューを受け、「うれしい気持ちでいっぱいです。次のピッチャーにつなぐという気持ちだけを持って投げました」と初々しく語った。

 8月2日の広島戦(同)では、3点ビハインドの3回途中から2回と2/3を2安打無失点と、ここでも好投。宮本和知投手チーフコーチはロングリリーフさせた理由を「いずれは先発する可能性もある。投手としての視野を広げていくため」と明かした。1月で21歳になったばかりのまだまだ若手。中継ぎとして過密日程を戦うブルペンの救世主になりつつある一方、先発投手としての未来も期待されている有望株だ。

写真=BBM
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