昨年6月20日の
中日戦(ナゴヤドーム)から続いた連勝を、今年7月17日の
楽天戦(楽天生命パーク)まで続け、球団外国人タイ記録となる13連勝を達成した。
辻発彦監督も「ニールはウチのエース」と断言しており、開幕投手に抜擢したが、ここまで先発ローテーションを守り、チームで唯一、規定投球回数に達している。8月25日現在、10試合に登板し2勝3敗と思いどおりの結果が出ているとは言い難いが、6試合でクオリティ・スタートをクリアしており、しっかりゲームを作っている。
ここまでのゴロ率は約53パーセントと、半分以上を占めており、自身が理想とする「打たせて取る」投球スタイルは、今季も健在だ。「6球使って三振を取るより、2球で(遊撃手の)源田(
源田壮亮)のところにゴロを打たせてアウトを取るほうがいい」と断言するほど守備陣を信頼し、心の底から感謝している。
一方で、気になるのが与四球の多さだ。昨年はシーズン通して15個だったが、すでにそれを上回る「17」をカウントしている。四球は失点、もっと言えば大量失点の引き金となるだけに、特に“制球力”が肝となるタイプのニールにとっては、今一度見直すべき改善点と言えよう。今季は、全体的に打線の状態が芳しくないため、昨季ほどの大量援護は難しいかもしれない。となると、現状の防御率5.06では、白星を稼ぐのは難しいと言わざるを得ない。現在5位と苦しむチームに勝利を呼び込むためにも、失点につながるコントロールミスをなくせるか否かが大きなカギとなるだろう。
昨季も9月は防御率0.66と強さを発揮。今年もここから本格的に調子を上げ、再び連勝街道を突き進みたい。
写真=BBM