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待たれるオリックス・山本由伸の完全復調/エースたちの現状

 

1カ月以上、白星から遠ざかる山本由伸。背番号18で勝利を重ねてチームも浮上の兆しを示したい


 本調子を取り戻したい。山本由伸が本来の姿と程遠い投球が続いている。

 8月11日のソフトバンク戦(PayPayドーム)では、今季最短となる5回6安打5失点で降板。試合後は反省の言葉を並べるしかなかった。

「立ち上がりから失点を重ねてしまったことを反省しなければいけません」

 初回に四番・中村晃に先制2ランを浴び、2回にも柳田悠岐に2ランを浴びる苦しい投球。1試合2被弾は今季初で、昨年の6月18日巨人戦(東京ドーム)で丸佳浩岡本和真に浴びて以来。5回にはプロ入り初の1イニング3四球を与えるなど制球に苦しんだ。

 7月12日の日本ハム戦(京セラドーム)では、9回4安打1失点と今季初完投で3勝目をマーク。この日は119球で無四球、最速155キロの直球を軸に多彩な変化球もさえ、自己最多の13奪三振。6回一死までは走者を許さぬ完全投球で、スタンドを痺れさせた。だが、以降は1カ月以上も勝ち星がない。

 昨季は最優秀防御率のタイトルを獲得。日ごろから「真っすぐがあっての変化球で、変化球あっての真っすぐ。両方の関係性があるので、精度を上げていけたらなと思う」とすべての部門でレベルアップに励んでいるが、現状は壁にぶち当たっている。

 左ワキ腹を痛めて離脱している山岡泰輔の思いも背負う。山本にとって山岡は、普段の練習から行動をともにする同期入団の先輩。学ぶことは多々ある。

「ピッチングスタイルは違うんですけど、山岡さんが投げる試合は毎試合(映像を含めて)見ています」

 先発2枚看板がそろえば、勢いに乗れる。その日を待つしかない。

写真=BBM
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