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阪神・西勇輝 「変化を求める年」に エースとしての期待に応える/エースたちの現状

 

エースとして毎試合「試合を作り」、チームが勝利する機会を作り出している



 プロ12年目。移籍2年目で開幕投手を担った西勇輝は、開幕を前に「誰もが経験したことのない年だけに何が起こるか分からない」と語っていたが、夏場になってその予期せぬことが起こってしまった。

 8月1日のDeNA戦(甲子園)では、自己ワーストとなる本拠地・甲子園4被弾を浴びてしまう。6回5失点。3敗目(2勝)を喫して負け数を先行させてしまったのだ。

 ただ開幕から夏場に突入してもクオリティースタート(6回以上、自責点3以内)を続ける安定した投球内容を続けている。もちろん首脳陣もエースとしての信頼を寄せている。

 一方で、西勇が登板する試合は援護点に乏しいのも事実だ。広島大瀬良と投げ合った8月8日(マツダ広島)も6回1失点とエースらしく、広島打線をしのいだがチームは1対2で敗れた。

 矢野監督が「西に勝たせてやらないとダメな試合」と語ったように、これから西勇が勝ち上がるには投打のかみ合わせも必要になってくるだろう。

 今シーズンについて西勇は「変化を求める年」と位置付けた。初めて単独で自主トレーニングに踏み切るなど、さらなる進化する姿を描いてきた。

 西勇は「とにかくゲームを作ることです」といってこだわりを示す。西自身が語る特別なシーズンがいよいよ中盤に差し掛かっていくが、エースにかかる期待はさらに大きくなっていく。
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