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阪神・梅野隆太郎 大物OBも認める攻守に欠かせない男/チームを支える扇の要

 

今や捕手としてはセ・リーグの顔とも言える存在に。攻守で阪神をけん引する


 まさにチームを引っ張っているのがこの男。梅野隆太郎に休養が与えられたのは、8月23日ヤクルト戦(神宮)のことだ。6月27日のDeNA戦(横浜)以来、46日ぶりにスタメンを外れ、ベンチで戦況を見つめた。

 試合後の矢野監督は「休養もあるし、体の状態も連戦が続いているから」と説明した。捕手という過酷なポジションでプレーし、さらに結果を残すのは並大抵ではないだろう。

 巨人との開幕カード3連戦では坂本、原口との併用。梅野は「監督の考えもあるので」と冷静に受け止めながら、6月下旬からチームの要でもある正捕手としてマスクをかぶり続ける。

 2年連続ゴールデン・グラブ賞を受賞。そのタイトルホルダーにふさわしく、セ・リーグ先発捕手のなかで盗塁阻止率は断トツ。ベース付近でバウンドする複雑な球を難なく平然とストップする技術もピカイチだ。

 また梅野には「打てる捕手」としての強みもある。開幕戦は「八番」だったが、打率3割超えでクリーンアップの後を任されることもあった。

 今季殿堂入りした捕手出身の大物OBの田淵幸一氏が「梅ちゃんは12球団No.1のキャッチャーだよ」と認めるほどの成長ぶりを見せている。

 8月下旬は打率3割前後で奮闘。「凡打になった当たりでも、どういう形であろうとも全力疾走したい」。梅野の変わらないひたむきな姿勢が、優勝を狙っていくチームを支える。

写真=BBM
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