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オリックス・勝俣翔貴 躍動するのは、これから/ドラフト下位入団選手の今

 

ドラフト5位で入団した勝俣翔貴。実戦復帰し、二軍戦で経験を積んでいる


 早期の一軍昇格を狙う。ドラフト5位ルーキーの勝俣翔貴が燃えている。

 1年目の今季、開幕一軍を勝ち取るも、6月29日に二軍降格となり、思わぬアクシデントに見舞われた。7月22日のウエスタン・リーグ広島戦(オセアンBS)の試合練習で、右目付近にボールが当たり、大阪市内の病院でCT検査を受けた。診断結果は「右目の眼窩(がんか)底骨折」。突然の離脱に、目の前が真っ暗になった。

「1年目のシーズンで分からないことばかりの中、こういう状況になってしまいました……」

 不注意ではないだけに、痛い離脱となってしまった。
 
 開幕前は期待された逸材だった。3月6日、巨人とのオープン戦(京セラドーム)では相手エース・菅野からオープン戦2号となる先制ソロを放った。球界のエースが投じた初球148キロ直球を思い切り強振。右中間スタンドまで運んでみせた。「テレビで見ていた投手からホームランを打てたのは自信につながります」と笑顔を見せ、開幕一軍発進を手繰り寄せた。

 今季の目標は「1年目らしく、思い切りプレーすること。少しでも多くチームに貢献して、早くファンのみなさんに覚えてもらえるように頑張ります」と力を込めてシーズンに臨んでいた。現在は実戦復帰しており、二軍戦で経験を積んでいる。

 息抜きも心がける。新型コロナウイルスの影響により寮内で過ごす時間が多く「プロジェクターを使って部屋の壁で映画を見ています。お気に入りはドラマでも映画でもありましたが『SPEC』シリーズ。ドキドキする感じが好きですね」とリフレッシュ方法を明かす。

 チームの主砲・吉田正尚からも期待を寄せられるバットマン。躍動するのは、これからだ。

写真=BBM
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