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広島・大盛穂外野手 「梅ちゃんバズーカ」かいくぐり初盗塁も/足で魅せる!

 

大盛 穂


 育成出身、入団2年目のホープが、一軍で日々存在感を高めている。9月13日、甲子園で行われた阪神戦で大盛穂は「一番・中堅」でスタメン出場。初回に藤浪から右前打で出塁。一死から堂林の打席の3球目、すかさずスタートを切り「梅ちゃんバズーカ」をかいくぐって二塁を陥れ、プロ初盗塁を決めた。「思い切っていこうと思っていた。きょうは先頭で勢いをつけるためにも、走れたらいいんじゃないかと思った」。初回の鈴木誠の先制3ランを呼び込んだ。

 静岡産大から19年育成ドラフト1位で入団。1年目は二軍戦109試合に出場。打率.248、1本塁打、11打点、16盗塁と奮闘し、支配下選手登録を勝ち取った。今季は開幕一軍こそ逃したものの、二軍戦19試合で打率.320、1本塁打、6打点、6盗塁で7月24日に一軍に昇格。7月26日DeNA戦(横浜)では二塁への内野安打でプロ初ヒットを記録した。9月22日時点で22安打中、内野安打が7本と、50メートル6秒0の快足ぶりを発揮している。

“師匠”の助言が大盛の背中を押した。昨季現役を引退した赤松二軍外野守備・走塁コーチだ。同コーチが選手時代から指導を受けていた。「一番教わったのは走塁ですね。走り方、リードの仕方、スライディング、いろんなことを細かく教わりました」。印象に残っている言葉として「走らなければ失敗もない。自分の中で怖さとかあると思うけど、そういうのを取り払って、挑戦すること」と明かした。大先輩の助言を胸に、一軍でも積極性を忘れない。

 出場を重ねる度に、攻守走で実力を発揮している背番号59。下位に低迷するチームにとっても、希望の光となっている。「がむしゃら」プレーで、輝きを放ち続ける。

写真=BBM
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