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ヤクルト・山崎晃大朗 小さな韋駄天の大きな成長/足で魅せる!

 

浜田太貴に押され、最近は出番が少なくなりつつあるが……


 快足を飛ばし、フィールドを駆け回る。プロ5年目の外野手、山崎晃大朗は身長173センチと小柄ながら、存在感を放っている。50メートル走を5秒台で走るだけでなく、長距離走も得意で、持久力はチームトップクラス。もともと潜在能力は高かったが、今季ブレークを果たした。

 9月25日時点で74試合に出場。規定打席数には足りていないが、シャープな打撃で打率.277と安定した成績を残しており「いろいろな打順を打つことが多いんですけど、自分は打順に関係なく出塁することだったり、走者を進めることが仕事だと思うので、チームにプラスになる働きができるように意識してやっています」と胸を張る。

 今季は一番や三番を任せられることもあり、高津臣吾監督は「足のある山崎を一番に置いて、二番以降の長打1本でホームにかえすとか、いろいろなことを考えてそうしている」と説明。バレンティンが抜け、し烈を極めた外野手のレギュラー争いに、堂々と割って入っている。

 好調な打撃だけでなく、持ち前の走力も大きな武器だ。5盗塁は現在チーム2位タイ。出塁すればおのずと相手の脅威となるだけに、指揮官も「相手のバッテリーからしたら、いろいろなことでプレッシャーがかかる選手だと思っていますし、すごくいい役割を理解してくれている」と評価。さらに、8月25日の巨人戦(神宮)では中堅の守備に就くと、2対2と同点の5回二死満塁から左中間への打球をダイビングキャッチ。抜けていれば走者一掃の長打となり、大量失点していた当たりだったが、好捕でピンチを救った。

 いまやチームに欠かせない存在となっている山崎。攻守で自慢の足を魅せつける。

写真=BBM
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