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西武・浜屋将太 念願の先発ローテ入りを果たした左腕/ラストスパートに懸ける!

 

ここまで7試合に登板して2勝1敗、防御率5.68をマークしている浜屋


 10月6日現在、4位と低迷するチームの中で、フレッシュな新星が輝きを放っている。ドラフト2位ルーキーの浜屋将太だ。若干21歳だが高卒後、三菱日立パワーシステムズの3年間で培った実力と落ち着いたマウンドさばきに、春季キャンプ時から辻発彦監督ら首脳陣も高く評価し、開幕一軍入りを果たした。「任されたポジションで貢献したい」という思いが一番であることは言うまでもないが、投手として「先発で勝負したい」との目標は強く心に抱き続けていた。

 チーム事情からロングリリーフのできる貴重な存在として中継ぎで起用。だが、最大の武器である制球力が冴えず、安定感を欠いた結果、登板4試合目となった7月15日の楽天戦(楽天生命パーク)での2回6失点を機に二軍での再調整となった。

 しかし、逆にこれが大きなチャンスへと変わることとなる。なかなか先発陣の状態が上がらないことから、ファームでは先発としての調整を命じられたのだ。そして、8月末に開幕から柱の一角として登板し続けてきた今井、本田が不振のため登録抹消。先発ローテが再編された末、9月16日のロッテ戦(メットライフ)で念願の先発マウンドが巡ってきた。

 同じ新人捕手・柘植世那とのバッテリーで6回1失点と好投するとプロ初勝利。安定した投球内容が評価され、23日の日本ハム戦(同)でも先発。立ち上がりこそ四球で苦しんだが、3回から5回は完璧に抑え、2連勝を記録した。「低めにしっかりとコントロールできている」と指揮官も今後への期待を高めている。

 先発を勝ち取り、一層モチベーションは増した。「即戦力として獲ってもらったと思っています」と自覚も強い。シーズン終了後、「期待に応えられた」と胸を張るためにも、最後まで全力で腕を振る。

写真=BBM
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