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DeNA・ロペス 日米通算2000安打も射程圏/ラストスパートに掛ける!

 

10月1日のヤクルト戦(横浜)では3安打の固め打ち。調子は上向きだ


 取り巻く環境は厳しくなった。36歳という年齢、外国人枠、出場機会減、そして不振。今季のDeNAにおいて、ロペスのポジションはけっして絶対的なものではない。8月26日には、故障以外で初めて二軍落ちを経験。ラミレス監督は「彼は代打で出るタイプではない。スタメンで活躍する選手。リフレッシュも兼ねて、万全な状態で戻ってきてもらいたい」と復調を期待した。この時点で打率.240、4本塁打、19打点。ファームで再出発を図った。

 イースタン・リーグでは6試合に出場し、打率.188。9月19日の西武戦(カーミニーク)で1号2ランを放つと、20日には3打数2安打と復調をアピールした。ちょうど一軍は2位阪神と3連戦(甲子園)を迎えていた時期。21日の初戦を3対5で落とし、指揮官は「我々の知っているロペスの姿を見せて、今までのようにチームの勝利に貢献してほしい」と再昇格を決めた。

 翌22日は即「六番・一塁」で先発出場。日米通算2000試合出場の節目でもあった。「達成できたことはうれしく思います。ひさしぶりの一軍で、1打席目は緊張しましたが……」。5回一死一塁では高橋のツーシームを左前へ。同通算2000安打にも残り21本とした。

「優勝するために、自分ができることはすべてやる」。巨人から移籍して6年目。熱い気持ちで突き進んできた。勝負強い打撃に加え、昨年まで4年連続でゴールデン・グラブを受賞。一昨年は一塁手として歴代最高の守備率10割を成し遂げた。今季は新たにオースティンが加入したことで、日頃から仲の良いソトが一塁に回ることも多くなった。来日8年で培われた実績と経験。このまま黙っているつもりはない。

写真=毛受亮介
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