移籍5年目の今季、体調を万全にしてレギュラーをもう一度つかみにいくつもりだ
プロ18年目となるベテラン・
糸井嘉男がゼロからスタートを切る。「もうレギュラーとは思っていない」。短い一言が厳しい戦いに臨む心境を表していた。
「もう1回、体を万全にしてチャレンジする。そのチャンスをいただいたと思っています」
これまで精神的支柱だった福留、能見、藤川らがこのオフに
阪神を退団した。糸井には年長者としての役割も期待されるが、ライトのポジションを明け渡すわけにはいかない。
オリックスからFAで阪神移籍して5年目の区切りのシーズンとなる。「全力でぶつかっていくつもりです」と固い決意は変わらない。
7月に40歳の大台を迎える男はチーム最年長になって再び競い合うこととなるため、コンディションを整えて開幕スタメンに名を連ねるつもりだ。
ただ韓国リーグで本塁打、打点の2冠の新外国人
ロハス・ジュニアの加入で、外野の定位置争いはさらに激化することとなる。
センターには近本、左翼は
サンズが入り、昨季成長を見せた陽川、もう一度輝きを見せたい高山らも参戦。期待株の井上、ドラフト1位の佐藤も加わって予想がつかない状況だ。
「やっぱり優勝したいと思って阪神にきたので、監督を絶対に胴上げしたい」
昨シーズンは開幕月になった6月は打率.333でコンスタントに打ち分けた。しかし夏場から下降線をたどって規定打席にも到達しなかった。
糸井は今までの経験を生かしながら再びレギュラーの座をつかみにいく。自信はある。まだまだ負けるわけにはいかない。