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西武・メヒア 主軸に返り咲いたライオンズ愛は誰にも負けない大砲/復活を遂げた男たち

 

シーズン途中からスタメンを奪取したメヒア


 来日1年目の2014年、34本塁打を放ち、中村剛也とともに本塁打王を獲得したメヒア。16年にはチーム1位、リーグ2位の35本塁打を記録するなど、クリーンアップの一角として打線をけん引してきた。だが、17年以降は不振に陥り、さらに18年オフに行った左手首の手術の影響も重なり、年々出場試合数、成績とも下がる一方に。19年で3年契約が満了し、今季新たな契約を結び直した中、「もう1度スタメンを勝ち取る」と意気込んだが、チーム練習再開後の紅白戦で負傷し、戦線離脱。開幕から出遅れてのシーズンスタートとなった。

 しかし、7月25日に一軍復帰を果たし、8月に入ると、状態を一気に上げる。8月11日からは先発出場を勝ち取り、月間本塁打7本をマークしたほか、クリーンアップにも返り咲いた。

 好調の要因に「スタメンで出ることで、コンスタントに多くの打席に立て、投手の球をたくさん見られること」と、「守備に就いて常に体を動かせるので、リズムができている」の2つを本人は挙げている。17年、自身の不調と山川穂高の台頭時期が重なり、ここ数年はそれまでの一塁手ではなく、指名打者での起用が主だった。それが今季は山川のコンデイションへの配慮から、再び一塁を任されている。

「日本に来る前も、ずっと一塁を守ってきた。守備は好きだし、得意だ」と話すとおり、守備での貢献度も高い。自身にとってもチームにとっても良い流れをもたらせていることで、精神的にも安定し、打撃も充実するという、まさにプラスのスパイラルを生んでいるというわけだ。

 10月13日現在、打率.235、11本塁打、32打点。ライオンズ愛は誰にも負けない助っ人。残りのシーズンも、お立ち台での決まり文句、「メヒア様様や〜」を、ファンは心から待ち望んでいる。

写真=BBM
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