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攻守走で準備は常にできているオリックス・小田裕也/切り札は俺だ!

 

スタメン出場した10月6日のロッテ戦(ZOZOマリン)では今季1号アーチをかけたオリックス小田裕也


 堅実な守備で試合終盤にはグラウンドに姿を見せる。勝利のハイタッチでは小田裕也の存在が目立つ。甘いフェースでファンを沸かせ、チームを勢いに乗せる。

「試合に出られるように、自分は自分のできることをやっていくだけ。背伸びしても……ね。もちろん(定位置争いに)割って入れるようにしたい。スタートから試合に出たい気持ちも、もちろんある。ただ、チームが勝つためには与えられたポジションで頑張るだけ。チームが勝つにはどうするかを考えて動きたい」

 球界屈指のイケメンは、代走や守備固めでの出場が多くなっている。チームの外野には吉田正尚ジョーンズら大砲が並ぶとあって、試合終盤での代走や守備固めも一軍に生き残るために必要なポジション。だから、準備は欠かさない。

 昨オフに結婚。今季は30歳を迎えたシーズンになった。

「(新型コロナウイルスの影響で)今までに誰も経験したことがないようなシーズンになる。だからこそ1試合1試合の重みが大きくなってくる。そこに対する執念だとか、やるべきことをやるということが本当に大事」

 勝ち星の重みを知るからこそ、フォア・ザ・チームを心掛ける。

 10月6日ロッテ戦(ZOZOマリン)では『八番・中堅』でスタメン出場。3回にはロッテ・石川の初球、139キロを流し打ち、決勝点となる先制1号ソロを左翼席へ運んだ。

「いい感じで捉えられていましたが、まさか入ると思っていなかったですし、なんとか外野を越えてくれと思っていたので、スタンドまで届いてくれてよかった」

 昨年8月21日ソフトバンク戦(京セラドーム)以来、プロ8本目のアーチの着弾を確認すると両拳を強く握った。バットでも魅せる──。そんな意地だった。

写真=BBM
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