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楽天・渡辺佳明 ドラフト6位からの成り上がりへ/2年目の明暗

 

勝負強い打撃でアピールする


 8月8日のソフトバンク戦(楽天生命パーク)。今季初めて一軍に昇格した渡辺佳明が躍動した。「七番・右翼」で初のスタメン出場。初打席から見せ場を作った。両軍無得点で迎えた2回一死二塁。初球、二保のカーブを振り抜くと、鋭い打球が左中間を真っ二つに破った。

 先制のタイムリー二塁打。二塁ベース上では、両手をパチンとたたいて喜んだ。「爪痕を残そうという気持ちと、本当に今年はキャンプから悔しかったので、その気持ちも込めて打とうと思った」。第3打席では左前打を放って、今季初のマルチ安打。確かに「爪痕」は残した。

 昨季はドラフト6位の新人ながら77試合に出場。打率.225ながら、得点圏打率.393と無類の勝負強さを発揮した。昨年12月には婚姻届を提出。新妻のためにも活躍を誓ったが、キャンプは二軍スタート。開幕を迎えても、一軍から声は掛からなかった。

 それでも2年目の若武者は腐らなかった。二軍では今季から就任した大村三郎ファームディレクター(FD)につきっきりで指導を受けた。大村FDの助言で、ヤクルトの青木を意識した打撃フォームへと改造。「青木さんのようにスイングをレベル(水平)にすることで遠心力も使える」。必死に爪を研いできた。

 二軍での活躍が認められ、初昇格から9月末まで25試合に出場。昨年と同様、得点圏打率.429と勝負どころで結果を残したが、打率.237。特に先発出場時に思うような結果を残せず、9月28日に降格した。

 得点圏での集中力は、一軍でも随一。ただ10月25日の時点で、出塁率は.226。選んだ四球は0と、選球眼では課題を残す。シーズンもいよいよ最終盤。自身の課題を克服し、再び一軍で「爪痕」を残せるか。

写真=BBM
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