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広島・小園海斗内野手 ファームで後半急上昇し来季への手応え/2年目の明暗

 


 ここまでは悔しい2年目のシーズンを送っていた。2月の春季キャンプは一軍で完走。だがオープン戦、練習試合と思うような結果が残せず、小園海斗は開幕直前に二軍行きとなった。

 4球団の競合の末、2019年にドラフト1位で広島に入団。ルーキーイヤーの昨季は球団の高卒新人では19年ぶりとなる開幕一軍入りを果たした。出番なく二軍降格となったが、6月中旬に一軍に再昇格を果たし、不調だった田中広に代わり、遊撃のレギュラーとして奮闘。打率は.213ながら、4本塁打、16打点と大きな存在感を示した。

 大きな期待を寄せられた2年目は開幕二軍スタート。ウエスタン・リーグでもなかなか結果が出ず、打率1割台が続く日々を送っていた。転機となったのは8月下旬から9月上旬にかけた大野練習場での残留練習。遠征には帯同せず、森笠二軍打撃コーチとマンツーマンで打撃練習に汗を流した。

「肩が開きがちだったので、それが徐々に減ってきて良い方向にいっている。しっかりと軸で打てるようになってきたと思います」

 残留練習で手応えをつかんだ小園は9月4日のウエスタン、ソフトバンク戦(由宇)でいきなり3安打をマーク。9月の月間打率は.413まで跳ね上がり、10月も.423と好調を維持。通算打率も.284まで向上し、10月11日についに今季一軍初昇格切符をつかみとった。

 10月13日の巨人戦(東京ドーム)では約1年ぶりとなるスタメン出場を果たした。4打数無安打に終わったものの、守備では三塁で堅実なプレーをみせ、チームの勝利に貢献した。ヒットがないままファームに戻ることになったが、いい手ごたえを来季につなげていきたいところだ。

写真=BBM
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