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楽天・浅村栄斗 チームに貢献する一打を/ペナントレース精勤賞

 

頼もしい主砲だ


 主砲は満足そうに、高々と舞い上がった打球の行方を見つめた。9月5日のオリックス戦(楽天生命パーク)。1点を追う3回一死一、二塁だった。浅村栄斗が相手先発・山崎福の初球、137キロのストレートを強振した。

 左翼手・吉田正がほぼ定位置から動かずに打球の行方を見送るほどの豪快なアーチ。逆転の21号3ランに「完璧です」とうなずいた。

 今季は全120試合に先発出場し、打率.280、32本塁打、104打点。バットで、そしてその大きな背中でチームを引っ張ってきた。西武時代から3年連続での30発。楽天での2年連続30本塁打は球団史上初となった。

 三木肇監督は「素晴らしいですね。本当に厳しい攻めをされますからね。その中で打つことは難しいんでしょうけど、そんなこともクリアしながら数字も残して。数字だけじゃなくて、チームに貢献してくれている」と全幅の信頼を寄せる。

 指揮官の語るとおり、まともな勝負をしてもらえないことも多かった。11月4日の時点で91四球はチーム最多。出塁率.408と、規定打席に到達した2011年以降では自己最高の成績をマーク。コロナ禍で120試合制となった中でも、昨年の92打点を上回る成績を残した。

 疲労面を考慮され、指名打者での先発も多かった。ただ、猛暑が続いた8月には若手に混じって早出特打をこなすなど、体の強さは驚異的。全試合で、打線を引っ張った。

 シーズン中、何度も口にした言葉は「とにかくチームに貢献するバッティングがしたい」。来季もチームのためにフル回転する。

写真=BBM

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