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ヤクルト・青木宣親 進化を続ける38歳/ペナントレース精勤賞

 

主将として、チームを引っ張った青木


 年を重ねてなお、進化を続ける。38歳の青木宣親は日米通算17年目の今季も、チームに欠かせない存在として輝きを放った。

 今シーズンは107試合に出場し、セ・リーグ4位の打率.317、2007年のキャリアハイまで2本と迫る18本塁打、51打点を記録した。開幕から一度も抹消されることなく、7月11日の巨人戦(ほっと神戸)では球団の通算8000号となるメモリアルアーチも放つなど、勝利に貢献し続けた。

 30代後半となれば体の衰えを感じ、故障が増えて、プレーにも影響が出てくることが多い。だが、青木は「これから先、もちろん年齢がという話がありますけど、体の変化に敏感に、そういうところを感じ取ってコンディションを整えていければ、しっかりとした成績を残せると思っています」と口にする。メジャー・リーグでも活躍し、技術は超一流。それを体現できる体が充実しているからこそ、今でも最高のパフォーマンスを見せ続けられるのだ。

 そして、青木の存在自体が大きな影響を及ぼす。外野の守備に就けば、大きな声で投手を鼓舞。ベンチでもみずから盛り上げ役となって、若手に負けじと声を枯らす。今季から主将に就任したが、肩書がついたからではない。「声出しもそうですし、若い選手へのアドバイスも、フォローもそう。そこは継続していく」。背番号23の居続ける意味が、そこにある。

 シーズン終了時点で日米通算2478安打を放ち、同3000安打も夢ではない。「コンディションが一番大切。技術を体現できるように、年齢を重ねれば重ねるほどそういうところだと思う」。来季も燕の中心に、青木がいる。

写真=BBM
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