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中日・岡野祐一郎投手 2年目の飛躍を目指す26歳/新天地1年目のシーズン

 


 プロでローテを守り続ける難しさを思い知った。東芝時代に3年連続で出場した都市対抗で活躍し、「社会人ナンバーワン投手」とも称された岡野祐一郎の1年目は11試合で2勝2敗、防御率6.17。即戦力の期待には応えきれなかった。

 序盤は順調だった。6月の練習試合で結果を残し、中日の新人では15年ぶりに開幕ローテ入り。7月2日の阪神戦(ナゴヤドーム)でプロ初勝利を挙げた。

「チームの先発陣に割って入れるように、1年間活躍できるように1試合1試合頑張っていきたい」。お立ち台でそう誓ったが、勢いは続かなかった。

 7月末に二軍落ち。再昇格した9月も3試合続けて結果を出せずに再び降格を告げられた。10月末にチャンスをもらった中継ぎ登板でも精彩を欠き、シーズンは終了。11月10日のフェニックス・リーグ、ヤクルト戦(ひむか)でも6回を7失点と崩れた。

 課題は明確だ。一軍では5回3分の1が最長。対戦が増えるにつれて球筋を見極められ、痛打を浴びた。「真っすぐの強さと変化球の精度を意識して練習してきた」。9月の一軍合流時に口にしたテーマは、2年目以降の鍵を握る。

 来季の競争はさらに厳しくなる。先発陣ではエース大野雄の残留が決定。今季後半を支えた福谷や勝野がローテの有力候補になる。巻き返しを期す柳や小笠原、右肘痛からの復活を目指す梅津に加え、若い清水や山本もいる。

 メッツのデグロムやドジャースのビューラーなど大リーガーのフォームを参考にするなど研究熱心な右腕。「1年1年良くならないと生き残れない」。課題を克服し、2年目の飛躍につなげたい。

写真=BBM
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