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日本ハム・ビヤヌエバ内野手 期待の助っ人もチームの救世主にはなれず……/新天地1年目のシーズン

 

相次ぐケガにも見舞われて結果を出せず。1年で退団となった


 思うような力を発揮できないまま、日本ハム1年目のシーズンが終わった。昨季オフに巨人を退団した助っ人は今シーズンから日本ハムに加入したが、相次ぐ故障に苦しんだ。新型コロナウイルスの感染拡大による自主練習期間明けの5月27日に虫垂炎と診断。すぐに手術を受けたが、6月19日の開幕には間に合わなかった。一軍復帰は7月7日までずれ込み、スタートから大きくつまずいた。

 7月10日のオリックス戦(京セラドーム)で移籍後初本塁打をマークも、なかなか打撃の状態は上がらない中で同29日のオリックス戦(札幌ドーム)で自打球が左足甲に直撃して、再び約1カ月間の離脱。8月25日に復帰後は打撃の状態もようやく回復して安打を重ね始めたが、9月25日のオリックス戦(京セラドーム)で守備中に走者と交錯。頭部を強打し、脳振とうと診断される不運にも見舞われ、今季2度目となる出場選手登録抹消となった。

 脳振とうから1週間後に戦列復帰できたが、その矢先の10月10日に今度は右ヒザの違和感で今季3度目の抹消……。コンディションが安定せずに故障離脱を繰り返し、最終的な成績は昨季の巨人時代を下回る54試合出場で4本塁打、19打点、打率.220にとどまった。同29日のオリックス戦(札幌ドーム)を最後に登録を抹消され、11月2日に帰国の途に就いた。

 強打堅守の三塁手。長打力不足、正三塁手不在というチームのウイークポイントを一気に解消する救世主として期待されたが、コロナ禍のシーズンに翻ろうされるように安定したパフォーマンスを見せることができず、チームにとっても大きな誤算に。11月18日、退団が決まった。

写真=BBM
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