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土壇場でチームを救ったロッテ・美馬学/新天地1年目のシーズン

 

楽天から移籍1年目の今季、3年ぶりの2ケタ勝利をマークしたロッテ美馬学


 一時は自力でのクライマックスシリーズ(CS)進出の可能性が消えたチームを救った。

 34歳、美馬学は11月5日のソフトバンク戦(ZOZOマリン)で8回途中まで1失点と好投し、3年ぶりの2ケタ勝利をマーク。「自分の中では気持ちを入れて全力でいった」とレギュラーシーズン最終登板で快投し、チームは3連勝で西武を抜き返して2位に再浮上。逆転でのCS進出を決めた。

 昨オフ、9シーズンを過ごした楽天からフリーエージェント(FA)移籍した。移籍後初登板だった6月21日のソフトバンク戦(PayPayドーム)で初勝利を挙げたものの、7月は1勝2敗で防御率7.15と苦しんだ。「スタートはしんどかった。正直、調子が上がらない中で、我慢して投げさせてもらった。そのおかげで調子が上がって今がある」と明かす。

 8月以降は順調に白星を積み重ねて最多勝にあと1勝と迫り、防御率も3.95まで改善させた。

 2年連続でシーズンの規定投球回数に到達して、最近5年間で4度の達成。アマチュア時代から度重なる故障に悩まされてきたが、ベテランに差し掛かった年齢で、充実の時を過ごしている。

 降板後はベンチから身を乗り出すようにして味方に声援を送り、柔らかな笑顔で鼓舞する姿が印象的だ。入団時の記者会見で「アットホームないい球団だと思う」と好印象を語っていたとおり、古参の主力選手のような存在感を放っている。

 10勝のうち5勝をソフトバンク戦でマークするなど、ライバルにすこぶる相性がいい。10月上旬まで優勝を争ったものの、その後は自力の差を見せつけられる形になった。移籍2年目となる来季も、その右腕に掛かる期待は大きい。

写真=BBM

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