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巨人・Z.ウィーラー内野手 快進撃支えた愛すべき助っ人/新天地1年目のシーズン

 

開幕直後にトレードで加入し、序盤の快進撃を支えた巨人のZ.ウィーラー


 まさに「助っ人」。ペナントレース開幕から間もない6月25日に楽天から池田駿とのトレードで加入したZ.ウィーラーは、序盤の快進撃を支えた1人だ。

「優勝争いをしているチームでプレーするというのは久しくなかったので、すごくワクワクしながら毎日プレーしていました」

 アメリカ出身の33歳。2015年から5年間プレーした楽天では、17年に31本塁打を放つなどパワフルな打棒と明るい性格で人気者となり、チームの副キャプテンも務めた。アニメのキャラクターにそっくりなことから「ハクション大魔王」のあだ名でファンに親しまれている。

 巨人に加入した際の会見ではハクション大魔王のぬいぐるみや壺が並び、原辰徳監督がくしゃみをして“召喚”する演出で大盛り上がり(写真)。試合になれば、加入直後にも関わらず、味方が活躍するとベンチで大喜びする姿も話題となり、すぐに新天地にも溶け込んだ。

 本来の三塁ではなく、左翼、一塁、二塁を守り、重宝されている。3試合連続で三番起用となった8月14日の中日戦(東京ドーム)では、3回に左翼席上段へ5号2ラン。広報を通じて出されたコメントも「四番の岡本和真につなごうと思っていた。最高の結果になってうれしいよ。ハックション!」と茶目っ気たっぷり。打線を引っ張った活躍に原監督は「チームにとっても、彼にとっても大きい一打。打者としての質の高さはもちろん、野球をよく理解している」とたたえた。

 9月には25打席連続無安打と苦しむ時期もあったが、シーズン終盤は代打の切り札としても存在感を示した。トレードは大成功を収めたといるだろう。

写真=BBM
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