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阪神・大山悠輔 虎の顔に成長。生え抜き四番として自覚を持つ/どうなる契約更改

 

今季最後まで本塁打を争い、打点も3位に入るなど飛躍的な活躍を見せた大山


 今オフの契約交渉で注目されるのが大山悠輔だ。鳥谷、福留らがチームを去って、阪神の顔になるべき存在だけに昇給幅は気になるところだろう。

 1年前は1.5倍以上の増額で推定4700万円。120試合制になった今シーズンだが、チームの看板料も含めた形で、昨オフを上回る更改になるはずだ。

 プロ4年目は116試合に出場し、打率.288、28本塁打、85打点だった。打撃分においては、すべてで自己成績を更新したのは大きなポイントになった。

 また、巨人・岡本と3本差の2位タイとなる28本塁打も交渉で大きなウエートを占めるはずだ。残り2試合で一番に起用されてノーアーチに終わったが、最後の最後までタイトル争いをしたインパクトが強かった。

 シーズン終了後、甲子園での秋季練習に参加していた大山は「自分のスイングを貫くという強い気持ちでやっていた」と振り返りながら来季に目を向ける。

「来年は絶対に今年の成績を超えないといけない。この経験を生かしたい」

 開幕前は、マルテ、ボーアら外国人と一、三塁で競争といわれた大山は、チーム最多65試合に「四番」に座り、助っ人に打ち勝った形になり、リーグ2位に入った貢献度が高い。

 初めて規定打席に到達した昨オフの契約交渉では「全試合フルイニング出場」を目標に掲げた。だが開幕からスタメン落ちで約束を守れなかった。

 しかし、今では虎の顔として、また待望の生え抜き四番打者の誕生でチームは16年ぶり優勝を狙う。
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