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楽天・石井一久GM兼任監督 頂点の景色を/指揮官が見据える2022

 

監督就任2年目こそは頂点を目指す


 パ・リーグCSファーストステージ第2戦はロッテと4対4で引き分け。規定により9回表終了コールドゲームとなり、1勝もできずに同シリーズ敗退が決まった。石井一久GM兼任監督は日本一への道が絶たれたことを悔やんだ。「もう一度トライしたい。そういう高みに。みんなにまだ見せてあげられていない。何とか来年はその景色を見せてあげたい」と言葉に力を込めた。

 GM兼任監督として、2022年に向けた準備は着々と進めている。今季は緊迫した展開で、効果的に得点を奪えない印象が残った。チーム打率はリーグ3位の.243で、得点は同4位の532。得点不足の要因の一つは、助っ人砲の不振だ。ルスネイ・カスティーヨ外野手は33試合に出場し打率.225、1本塁打。ブランドン・ディクソン内野手は38出場で打率.167、4本塁打に終わった。

 打線にテコ入れすべく、12月上旬には、前マリナーズのホセ・マルモレホス選手と契約合意。ドミニカ共和国出身で、メジャー通算10本塁打の左打者。今季は41試合の出場で打率.160、4本塁打、12打点。メジャーでは目立った成績を残せなかったが、3Aでは今季83試合出場で打率.338、26本塁打をマークした。さらには右の大砲候補であるクリス・ギッテンス内野手も加わった。

 投手陣の柱の1人で、メジャー復帰も選択肢にあった田中将は、残留が決まった。今季は23試合に登板して防御率3.01をマークしながら、援護に恵まれず4勝9敗に終わった右腕に対し「やられたままじゃ終われない。そういう戦士としての資質を持っている」と期待を込めた。来季こそ13年以来の日本一をつかむ。

写真=BBM
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