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巨人・原辰徳監督 まずはリーグ3連覇。目の前の1試合1試合を全力で臨む/指揮官が見据える2021

 

監督復帰からリーグ2連覇。2021年は3連覇を目指す巨人原辰徳監督


 心身を休める気にはなっていないようだ。原辰徳監督の心には、オフの間も雪辱の炎がメラメラと燃え上がっている。

 12月11日に両国国技館で行われたシーズン感謝祭でスピーチした指揮官は、「最後にまた課題を残すシーズンとなりました。個人的に言うと、だいたい今ごろは『もうちょっとオフが長ければいいな』と思うけど、初めて『早く来シーズン来い!』と燃えています」と眼光鋭く宣言した。

 3度目の就任から2年目となった2020年は、個人的にもV9監督である故・川上哲治氏が持つ1066勝を抜き、巨人の歴代監督最多勝利となる通算1067勝を達成(更新中)。コロナ禍に伴う開幕延期による過密日程にも柔軟な対応策で乗り切り、チームをセ・リーグ2連覇に導いた。

 それでも日本シリーズでは、ソフトバンクに2年連続で4連敗。「すべてにおいて、われわれは劣っていたということ」と悔しさを残す幕切れとなった。

 リベンジに燃える2021年へ、DeNAからFA宣言した左の外野手・梶谷隆幸、右腕の井納翔一を獲得。「(井納は)先発ローテの一角として(シーズンで)150〜200イニング近く投げてもらいたい。そして理想では一番・梶谷、二番・坂本勇人、三番・丸佳浩、四番・岡本和真。強いパーツが1人加わった」と着々とチーム強化を進め、来季の構想を描いている。

「まずはセ・リーグを制するのがわれわれの中で第一目標。先走ると(足元を)すくわれる」と原監督。リーグ3連覇なくして9年ぶりの日本一奪回はない。目の前の1試合1試合を全力で臨む。そのスタイルは、監督復帰3年目となる21年シーズンも変わらない。

写真=BBM
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